●ヒール・アンド・トゥ
コーナリングでスムースにシフトダウンするテクニック。かかと(ヒール)とつま先(トゥ)と使うためこう呼ばれる。
操作は以下のようにする。
1.右足でブレーキを踏む。
2.左足でクラッチを切りニュートラルにシフトする。
3.右足のかかとでアクセルを煽る。 (クラッチは繋がなくても可)
4.シフトダウンしてクラッチを繋ぐ。
まぁ実際はヒールと言うか、親指の根本と足の横側で行う感じ。
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●ダブルクラッチ
シフトダウンする時にニュートラルで一度クラッチを繋ぐこと。ミッションをいたわる動作だが最近はやらなくても問題なさそう。
ただシフトダウンする場合は少しアクセルを煽ってやるとギアが入りやすくなる。
ミッションをいたわると言う意味では、ギアのシンクロが合ってスッと軽く入るまでひと呼吸待ってあげる動作が大事。
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●オーバーステア
ハンドルを切った以上に車が方向を変える(イン側を向く)こと。
[詳しい解説]
通常の速度域では車はハンドルを切っただけ曲がります。この状態をニュートラルステアと呼びます。
しかし、スピードを上げていくとタイヤの限界を超えてスライドし始めます。
この様な時にイン側を向く(ステアリングを切った以上に向きを変える)のをオーバーステア、
逆にアウト側にふくらむ(ステアリングを切ってるほど曲がらない)のをアンダステアと言う。
車の駆動方式で特性が決まり、アクセルのオン・オフでも変化する。
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●アンダーステア
ハンドルを切った量ほど曲がらない(アウト側にふくらむ)こと。 詳細はオーバーステアの項を参照。
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●ドリフト
コーナーで車をスライドさせながらコーナリングする方法。
通常はステアリングを一定の舵角でキープして車がコーナーに沿って向きを変えて行く。
一瞬リアを滑らせるのはテールスライドと言って区別したりする。
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●カウンターステア
コーナリング方向とは逆にステアリングを切ること。
車が回転しようとする動きを打ち消すように、コーナーの後半で逆にステアリングを切って車が出口にまっすぐ向くようにします。
コーナリング中、ずっとカウンターを当てているのがいわゆるドリフト状態。 (右の写真のような感じ →)
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●ゼロカウンター
カウンターステアをあてているが、ステアリングが直進状態の場合をゼロカウンターと呼んでいる。
大きくカウンターをあてるのは派手でカッコイイ! がしかしコーナリングスピードの観点からは最小限の方がよい。
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●タックイン
コーナリング中にアクセルを戻して車をイン側に向きを変えさせる方法。
アクセルを戻すとエンジンブレーキでフロントに荷重がかかり、フロントのグリップが増すことによって実現する。
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●アウト・イン・アウト
コーナリングのライン取りのことを指す。基本の基本な曲がり方。
アウト側から進入して減速し、コーナー中央ではインを走行、出口は再びアウト側に向かって加速する意味。
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●スローイン・ファストアウト
コーナリングの速度についてのこと。進入時のスピードは押さえ気味にして、コーナー立ち上がり加速を重視する。
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●クリッピングポイント
コーナリングでイン側に一番近づくポイントのこと。通常はコーナーの真中付近がクリッピングポイントだがコーナーの形によって変化する。
「クリッピングを手前に取る」とか「クリッピングを奥に」などと表現する。
アペックス(頂点)という表現をする場合もあり。
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●サイドターン
サイドブレーキを引いてリアを強制的にスライドさせてコーナリングする方法。よりコンパクトなターンが可能。
操作方法は、フットブレーキを踏み込み、加重が前に移動しステアリングを切り込んだ後に クッ! とサイドを引くとリアがスッと出る。
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●左足ブレーキ
通常の右足ではなく、左足でブレーキペダルを踏む操作。ラリーやFFの車で使われるテクニックで、
右足でアクセルを踏んでいながらなおかつ左足でブレーキを操作してフロントのグリップを調節するために行う。
ターボのブーストが落ちずターボラグがないというメリットもある。
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●フェイント
ラリーなどで車を一度アウト側に振ってコーナリングする際の動作のこと。
車にヨー方向(上から見た回転)のモーションをつけて理想的なドリフト状態を事前に作り出す。
ミューが低い路面でよく使われる。
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●ドーナッツ
誰が言い始めたのかは定かでないが、ラリーで優勝した車がランプを下りた後にその場でぐるぐるスピンターンを披露することを言う。
乗っていると常に背中にGがかかりっぱなしで不思議な状態。
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